なんか重たい題名ですが、重たい内容です。
私自身、小学校からスポーツをはじめ、中、高校と競技を続けて、鹿児島の大学を卒業後、島に帰り、競技者として終了後、スポーツ少年団、中学校の指導者となり早13年目となります。
その中で痛感することが、離島におけるスポーツ振興、競技力発展を図る上での本土との格差です。
これは競技人生でも指導者人生でも同じですが、地区予選となると、沖永良部で開催されない限り、かならず島間を移動することになります。
大会が土日に開催されれば、学校を半日ずつ休みをとり金曜日に出発して月曜日に帰ってくる。
学校長の許可がなければ参加不可ということも以前はありました。(スポ少時代)
高校時代は地区大会優勝しても春高予選に出してもらえなかったこともあります。(涙)
練習試合も島内に男子バレー部がないので、島を移動しなければできません。
島によっては、昼に出港して夜9時に着き、翌朝午前6時に起床して大会へ
船酔いや旅疲れも出る中、夜9時について、それから風呂入って、明日の確認して、いつもと違う枕で寝て、次の日6時というのはなかなかベストな状態でのプレイはできないと思います。
これが県大会となると、船で移動すれば昼に乗船して着くのは翌朝8時、船が揺れなければいいですが、台風時期、冬の北風の強い時期には18時間の船地獄です。船賃もそれなりにかかり、宿泊費やレンタカー代などで1人5万円以上かかります。
では飛行機の場合、往復で34,800円(離島割引の助成を受けてこの額)の航空チケット代、宿泊代が安いところで1泊5000円~、もちろん宿泊先から会場まで移動が必要なのでレンタカー代も上乗せ・・・1人6万円以上かかります。
和中男子バレー部の場合
地区大会が年3回、県大会が年4回(ビーチ除く)
単純に計算して地区大会に子どもを参加させると年9万円、県大会に参加させると24万円となり、1年間あたり、計33万円となります。
が!
町から地区大会1回分、県大会2回分の7割助成があるので、地区大会7万円、県大会14万円、計21万円の支出となります。
町当局、ありがたや~ 本当にありがたや~
ですが、年21万円、1年からメンバーに入れば少なく見積もってもなんと3年間で50万を超えます・・・
軽トラの中古買えますよ。50CCのスクーター新品2台買えますよ。
同じ中学生が地区大会、県大会に出るのに本土の子どもたちがいくら使って大会に出てるのか・・・
さらに!
応援に熱心な保護者が全部の大会に引率して応援する場合は、もちろん町の助成はなく1年間で約33万円、子供と合わせて約54万円の大会参加費と応援参加費・・・
さらにさらに!
夫婦で応援行けばさらに倍、子供が部に2人いれば同じく倍・・・
これを格差といわずしてなんというのか・・・
町の財政に限りがあり3回助成が限界。町単独では対応できないので奄振や離振法等で国や県でこの格差を是正してくれる新たな取り組みをしてほしいです。
国や県が取り組む施策のスポーツ振興・発展の中にこのような離島の選手やチームへの助成もしっかりとうたって保護者の負担を減らしていただければありがたいですね。
そうすれば、子どもの旅費を捻出するので精一杯で応援にいけない保護者も応援に駆け付けることができるかもしれないです。
切なる願いです・・・
以上、なんか愚痴でした!